先日知識0・未経験からグラフィックデザイナーになった経緯をお話しました。
今回はそういったデザインについての知識がない人向けに、オススメの書籍を紹介していきます。
最初のうちは作ること自体が楽しくて突っ走り勝ち(私がそうでした)。
しかし、一旦夢中で作り出すのは我慢。
遠回りにならないよう、まずはしっかり基礎知識を身に付けることが大切です。
- デザイン知識0・未経験からデザイン業界の仕事がしたい
- 上記の場合で、初心者にもわかりやすい・必要な知識が載った本が知りたい
- (デザイナーではないが)仕事で資料作りや社内報などを作るため、基礎を知りたい
※本記事では制作時の基礎知識について触れている本を紹介していきます。
IllustratorやPhotoshopの操作方法やテクニックについて書かれている本ではありません。
【書籍紹介の前に】ポスターやチラシの作品を集めた大型本は必要?
この項目でいう大型本とは、所謂1ページに1作品が紹介されている書籍のことです。
例えば下記のような本。
デザイン関連本としては平均的な価格帯ですが、一般的な書籍と比べるとややお値段が張ります。
個人的に、こういった書籍はある程度の知識を得てから購入することをおすすめします。
理由はいきなり完成された作品だけ見ても、『すごい!素敵!』とは思うものの、基礎がない分、自分で制作する際には、中々活かすことが難しいと思うからです。
基礎を抑えてしっかり身に付けてから見る分には、非常に参考になる書籍です。
【チラシ デザイン かわいい】etc.と検索すると沢山の事例を表示してくれます。
基礎知識としてオススメ3冊
ではさっそくデザイン初心者向けに、オススメの書籍を3冊紹介していきます。
デザイン入門教室[特別講義]
まず絶対にオススメしたいのがこちらの一冊です。
1,850円とデザイン関連本の中では安価ですが、内容が非常に充実しています。
「デザイン知識・ルールが全くわからなくてどうしたら良いかわからない!」、「やってみたけど、これって正しいの?」といった疑問に応えてくれる一冊です。
未経験の人にオススメですが、現役デザイナーでも意外と知らない知識が、だれでも理解しやすく書かれています。
今の会社に入社してからの出来事になりますが、とある研修に参加した際、講師が某現役有名デザイナーの方で、こちらの本をオススメされていました。
また余談ですが、その時に講師の方が
『デザインにセンスは必要ない。ルールを理解していれば誰でも作成できる』
ということを言っていて、今でも非常に印象に残っています。
それぐらい知識(ルール)は大切ということですね。
ノンデザイナーズ・デザインブック
こちらもデザインの基礎知識が詰まった一冊。
ですがこの本は、なんといってもフォントに関する知識が豊富に詰まっています。
未経験デザイナーにありがちな失敗は、フォントに対する関心が薄いこと(これも私体験です)。
目に見えてわかりやすり配色等にこだわってしまい、フォント選びがおろそかになりがち。。。
本書では、デザイン基礎知識から始まり、フォントの種類や選びのコツなどを学ぶことができます。
1998年に海外で発行された本のため、事例で乗っているデザインはやや時代を感じるかもしれませんが、基礎知識を学ぶという点では十分です。
注意点は著者が海外の人のため、英語フォントのみの解説となります。(あとは翻訳文章が少々読みづらかったり。。)
より具体的に今風のデザインで且つ、日本語フォントを使用した実例を知りたいのであれば、下記の本がオススメです。
ほんとに、フォント。
近年、デザイン関連本の中でも群を抜いてベストセラーとなったこの一冊。
新米デザイナーとベテランデザイナーとのやりとりを介し、BeforeとAfterの実例付きでフォントをメインにデザインの解説もしてくれます。
『ノンデザイナーズ・デザインブック』が真面目な内容だとすれば、こちらの『ほんとに、フォント。』はライトな内容。
楽しく気軽に読むことができます。
実例写真がやや小さいものの、「デザインに合わせたフォントの選び方の解説」という点では十分。
実例のデザインレイアウトについては、基本よりもやや応用寄りです。
実際に使用したフォント名を記載してくれていますが、基本的に有料フォントになります。
Adobe CCに登録している人であれば、該当フォントがあるかもしれません。登録していない場合は、参考にしつつ、自分が持っている似寄りのフォントを実際に使用してみると良いでしょう。
基礎を抑えて、デザイン力をUPさせる!
デザイン学ぶ際に、まずは最低限抑えた方が良いオススメの書籍を紹介しました。
特に『デザイン入門教室[特別講義]』については、繰り返し何度も反復しながら読むことをオススメします。
中々の情報量ですが、それくらいこの本には必要な知識が網羅され、基礎として大切なことが書かれています。
- デザイン集の大型本はPinterestで代用できる
- どうしても1冊だけ購入するなら『デザイン入門教室[特別講義]』がおすすめ
- フォント知識は『ノンデザイナーズ・デザインブック』と『ほんとに、フォント。』で得る
自分で考えて制作することも大事ですが、まずは先人達が築いてきた知識を吸収することが大切です。
上記の紹介した本を読んで、少しでもデザイン力向上につながる手助けになればと思います。