ある日いきなり腰に激痛が走り、緊急入院(変性痛)。
10cmの子宮筋腫があると知ってから、約5ヶ月が経ちました。
詳細はこちら↓
①変性痛で緊急入院した話(←筋腫無自覚)
②筋腫摘出をするため、紹介先の大学病院に行った話
今回はその続きの3回目。
先日ついに手術をして筋腫を摘出し。無事に退院してきたのでそのお話を。(開腹手術ではなく、腹腔鏡手術)
ちなみに前回、手術で子宮を摘出するのかとビクビクしていましたが、結果として筋腫のみ切除。子宮はしっかり残りました。
術前にあの愉快な担当医の先生に相談をしたところ、『あのね、○○さんの年齢では子宮はとらないから安心してね』って感じでした。(当方アラサー)
長くなりました、さっそく詳細を。(前振りも長いですが、全体的に今回は入院日から退院後まで詳細に書いたので長めです)
【入院1日目】手術前日。同意書サイン時に衝撃の事実を告げられる
入院期間は6日間の予定。
約1週間程度なので荷物は少なめにと頑張ったのですが、なぜかIKEAのあの青いビニール袋がパンパンになるくらいの荷物になってしまった私。
朝の9:30までに病院で受付を済ませねばならず、朝が弱い私には中々辛いタイムスケジュールでした。
入院病棟に移動し、無事に?入院スタート。
夕方頃、例の担当医の先生から手術の説明を受け、手術同意書にサイン。
しかしそこで割と衝撃的な説明が。
「腹腔鏡手術したら、将来出産する時は帝王切開になるのでよろしく!」
?!え!??そうなの?!
私は子供については考えてないので問題はなかったのですが、普通に驚いた。。
それって結構重要なことではなかろうか。
相変わらず先生ぶっ飛んでる。。やっぱ変わった先生だわ。。
私と同じ筋腫の手術を控えている人は要・注意。(もっと早く)事前に先生に質問することを勝手にオススメします。
この衝撃事実以外は特に質問はなかったので、当日はよろしくお願いしますー。という感じで説明は終了。
その後ご飯を食べて21:00に消灯。
23:00頃には爆睡。
ちなみにこの日、お昼頃に先生の指示で下剤を飲みました。
腹腔鏡手術をする際は、腹部を空気(ガス)で膨らませるため、なるべく余計なものは出しとく必要があるとか。
【入院2日目】手術日①手術前にしたこと
いよいよ手術当日。9:30からの手術の予定で6:30からは絶食(水分もダメ)。
朝から嫌だな~嫌だな~と鬱々気分な私。
そんな中、看護師さんから薄いビニールを渡され、手術前に着用してくださいと。
これは!弾性ストッキング・・・!
なんやかんや手術経験が今回で6回目だった私。
久しぶり過ぎて、この存在をしっかり忘れていた・・・!
簡単に説明すると、血栓ができないようにするために履く、ひざ下までの着圧性がある靴下。
過去に履いたものだとかなり圧迫感があり、一刻も早く脱ぎたかった記憶。(術前~術後までしばらく着用)
例えるなら、新品のメディキュットみたいな感じ。
しかし必要アイテムなので我慢して着用。。
看護師さんからそろそろ行きますよお呼び出しがあり、手術室までは歩いていきました。
手術台の上に自分でよっこらしょと登り、上の服を脱ぎ、横たわって麻酔がスタート。
いつも通りすんなり眠りに。
【入院2日目】手術日②手術後。麻酔から覚醒
手術の予定時間は4時間程度。
手術室に向かったのが9:30。終わったのが14:30位。予定より少し長くかかったみたい。
目覚めは至って良好。
何か会話した記憶があるけれど、すぐに眠くなりあまり内容は覚えていません。
前回麻酔後の覚醒が不安と書いてましたが、今回は今まで麻酔した経験の中で言うと、一番苦痛がなく楽でした。(ありがたや
その後も問題なく、病室ののベッドまで運んでもらい。
その日一日は絶食(水分は目覚めて4時間後から摂取)。お腹がすいたと思えるくらい元気でした。
傷の痛みを若干感じるかな?くらいで一日中うつらうつら。
起きたり眠ったりを繰り返し、その日は終了。
【入院3日目】腹腔鏡手術のデメリットを味わう
朝起きたら、鳩尾や右肩が結構痛い・・・。
腹腔鏡手術の際、体内に空気(ガス)を入れる影響で肩などが痛くなることはよくあるらしいです。
しかし、想定よりしてたよりもかなり痛い・・・!
特に右肩なんかはちょっとでも体を捻ると激痛。
痛みで吐き気がするレベル・・・!
看護師さん曰く、『痛みは人よって違って、全く感じない人もいるんですが、○○さんの場合は痛みが強いタイプだったみたいですね~・・・』
そうなんですね(絶望)。。。
痛み止めをもらって、なんとかやり過ごしました。
食欲は前日は絶食だったこともあり、朝食8割がた完食。
看護師さんから、『午後から歩いてみましょう!歩けたら(術後から入ってる)尿管と点滴も外しちゃいましょう!』とうれしいお声が。
肩や鳩尾は相変わらず痛かったですが、尿管と点滴が邪魔だったので、頑張って歩きまわる私。
鳩尾が痛いので背中を丸めての歩行でしたが、問題ないということで無事に尿管&点滴は外れました。
お風呂はまだ許可が下りないので、我慢。
特にすることもなかったので暇でしたが、トイレや水を買いに行くとき以外はベッドでおとなしくしてました。
ちなみにこの日、トイレに行くと出血を確認。
事前に術後出血があると説明を受けていたので、下着にナプキンを装着(生理の終りかけのような出血量)。
この出血はその後、2~3日で終わりました。
【入院4日目~退院日まで】術後説明。摘出した筋腫を見る
前日よりも肩や鳩尾の痛みはやわらぎました。(しかしまだ痛い)
お風呂にも入りさっぱり。
そのまま、退院日までは只管ゆっくりまったり生活。
術後に感じた強い痛みは、退院前日頃にはほとんどなくなりました。
そして退院前に手術後の説明を先生から受けました。
筋腫摘出後、術後説明
実際の動画や写真を使っての説明。
先生から『手術の動画を見ますか?』聞かれ、食い気味にYes!と答えた私。(好奇心が勝った)
しかし中々にグロ目な動画でした。(撮影NG)
先生の説明によると、もともと摘出予定だったメインの変性筋腫以外に、ほかにも3つ小さな筋腫が見つかったのでそれもついでに摘出しときましたよ、と。
・・・ありがとうございます!!
将来の変性するかもしれない可能性は徹底的に排除したい!!
変性痛のあの痛みはもう二度とごめんだ・・・。
摘出した筋腫の写真も見せてもらいましたが、てっきり丸丸とした物体なのかと思いきや、
焼いた細長い鶏肉見たいな物体がいくつもありました。
どうやらお腹の中で子宮から切り離したのち、小さな傷口から取り出すために細かくカットするんだそう。
そんな傷口ですが、今現在も小さな傷が三か所残ってます。
1~1.5cmくらいの大きさの傷が2か所、お臍の奥にももう1か所あるのですが、奥過ぎて傷を確認できず。
ほとんどわからないくらいの傷の大きさです。
傷口も縫うのかと思いきや、医療用の透明なボンドのようなもので固めてあり、抜糸も不要。
日常生活を送っていれば、自然と剥がれてくるみたいです。
ちなみに手術時の出血量は400mlだとか。子宮筋腫の手術はもともと出血量が多くなりがちらしいのですが、許容範囲内ということで問題はありません、と。
説明が終わり、もう私のお腹の中には筋腫はないんだー。あーー・・・。と謎に無心になる私。
5月に変性痛になって初めて子宮筋腫があることを自覚したけれども、なんというか、長かったような、短かったような。。。
【退院後】仕事復帰と入院費用について
退院後はそれはそれは、ハッピー。まずはご飯が美味しくて感激。お風呂も好きな時間に入れるありがたさ。些細なことにも感謝してる自分がいました。(笑
傷の痛みについては、例えば高いところにあるものを取ろうとすると、やや痛い位。
日常生活をしていて、痛みの強さによる支障はありませんでした。
ちなみに今回手術を決意したきっかけとなった下っ腹の出っ張りについてですが、結果としては・・・
やや引っ込んだかな?という感じ。
しかし下っ腹を押しても、固いものがあると感じることもなくなりました。
10cmの筋腫を採るなら、体重減るのでは?!と期待しましたが、残念ながら変化はほとんどなし(笑
仕事復帰のタイミング
もともと腹腔鏡手術を希望した理由の一つは、仕事復帰が早くできる点。
私の場合は入院前日まで仕事をして、翌日入院(6日間)。
ぶっちゃけ退院後翌日から仕事できるかと言われたら、そこそこ頑張ればいける!という感じ。
でも有給たくさん余ってるし?一週間、病院でほぼ寝てただけだから体力も落ちてるし?大事を取って、一週間位休んじゃう?
若干のサボりたい気持ちが勝って、結局仕事復帰したのは退院から7日後。(土日含む)
たまたま祝日も重なったりで、そんなに休んだわけでは・・・ない(・・・多分)。
復帰当日は久々の仕事ということもあり、どっと疲れました。(ちなみに私の仕事はデスクワークです)
入院費用、高額療養費の申請は?
手術もちょっと怖かったですが、正直、入院費用が違う意味で一番怖かったかも。
実は入院の2週間前に引っ越した私。(わかってたことではありますが、)ここで更に入院費用(手術代)は、金銭的にかなりの痛手。
しかも入院した病室が、ちょっとお高めの病室になってしまうという不運に見舞われました。(希望したお安い病室が満床だった・・・)
少しでも抑えたい出費に拍車がかかる結果に。。
で、結論。
お会計は15万円いかない程度。(6日間の入院費+手術費)
ちなみにこちら、高額療養費を適用した金額。
私にとって痛い出費には変わりありませんが、正直もっと高額になるかと思ってました。
会計は最初から高額療養費が適用された金額で請求されました。
事前にマイナンバーで紐づけをしておけば、後日手続きをし差額返金という形にならないらしい。
【まとめ】これから子宮筋腫の手術を控えている人へ
なるべく簡潔にまとめようと頑張ったものの、結果として長くなってしまいました。。。
これから腹腔鏡で手術をするという人(勝手に同志と思ってます)に向けて流れを伝えようと思ったのですが、、
あらためて簡潔にまとめてみます。
(ただし、私個人の体験・感想に基づく。病院施設や病状によって異なるかと)
- 手術前日は下剤を飲む
- 腹腔鏡後に出産する場合は帝王切開(要確認)
- 手術による出血量は通常の手術より多め
- 傷は1~1.5cmで3か所
- 術後は肩や腹部が痛くなる(痛み止め対応)
- 術後は下から出血するのでナプキンを持っていく
- (頑張れば)退院日の次の日から働けそう
- 入院6日間で約15万円(高額療養費適用金額)
あとは付け加えるなら・・・入院食は味が薄いのでどうにかする。(大きい声じゃ言えないですが、私はこっそりアジシオを持ち込みました。せっかく作ってくれた栄養士さん、ごめんないさい)
こんなところかと思います。
これを書いてるのは退院日から2週間後の現在。最早痛みは全く感じないです。
傷口のボンド(縫合の代わり)も、ほとんど剥がれてしまいました。
摘出前は、筋腫が膀胱を圧迫していたため頻尿でしたが、現在はトイレの回数も減ってきています。
なんというか、健康だな~と感じる日々。
(周りに同じ病状の人がいないので多分ですが、)今回の経験は同世代の人で経験することは少ないと思うので、しっかりまとめてみました。
これから手術を控えている人、手術を検討している人に少しでも役立てば!
子宮筋腫の記事は恐らくこの記事が最後です。
長々とありがとうございました!